電子チラシの裏

無方向の言葉

久しぶりにアニメを見始めたらめちゃくちゃ面白いのがあった

 

ここ最近、アニメを見ていない。

10年前のコンテンツの続編だったりスピンオフだったりが多くて、今から入るのはどうにも気が引ける。(ひぐらしとか)

 

それ以外の作品にしても、だいたいが異世界転生とか、あるいは〇〇ちゃんはうんたらないとか、うんたらかんたらな〇〇さんみたいなゴミぬるま湯クソキモ豚アニメーションで溢れかえっている。

 

まあそれも分からなくはない。

巨人の星が流行った時代は、実は野球が流行っていた時代ではない。

巨人の星が流行ったのは「子どものスポーツ離れが社会問題になっていた時期」だ。

 

さらに、ドラえもんが連載をスタートさせた頃、町には空き地などなかった。

 

時代で何かのコンテンツが流行る場合には、2つのパターンがある。

1つは「誰もが思っていることを代弁する」コンテンツ

そして2つめが、巨人の星のように「失った過去を思い出させる」コンテンツだ。

 

今の異常なまでに隆盛を極める異世界転生だが、このパターンに当てはめれば理解しやすくなる。

「俺はモブじゃない! モブで終わりたくない!(満たされない万能感)」

「こんな平和な時代もあったね……(回顧)」

 

こうやって見ると、これらコンテンツが好きな人間の気持ちも理解できる。

僕自身もそっち側の存在であるので。

 

とはいえ僕の思考は基本的にマッチョなので「なんで現実にあらがわないんだよ!」という方向に向いてしまう。

異世界に逃げ込むくらいならテロでも何でもやって「この世界に復讐してやる~~!」とか言い出した方がまだ進歩があるのでは?と思ってしまう。

 

まあそんな感じで、今の時流とは完全に合わない人間になってしまった僕だが、たまにはアニメ見ないとなという事でアニメを見始めた。

 

それで見始めたのが10年程前のアニメなのだが、これが信じられないくらいに面白かった。

まだ1話しか見ていないのだが、衝撃的に面白い。

 見終わったあとに、落ち着かなくて家中をウロウロ歩き回ってしまった。

 

今までに見た中で好きな第1話というのはいくつかあった。

 

シュタゲ(入れ子構造)

喰霊零(どんでん返し)

機動戦士ガンダム(説明の排除)

仮面ライダーアギト(歌舞かない歌舞伎)

などなど……

 

今回見たアニメは上の中で言えば、ガンダムに近い。

キャラの設定が全く語られない。

 視聴者を信じ切っている。(ある意味甘えているとも言えるが)

 

そして、何より情報量が多い。

読まなきゃいけない情報ではなく、

「あ、このキャラ後々大事になるだろうな」

「このシーンが後の伏線になるんだろうな」

「この台詞が後半に活きてくるんだろうな」

程度の情報で、それを拾えない人間でも多分問題なくついて行ける。

 

すべてを拾おうとすると、情報量に圧倒されて脳が焼き切れそうになるが、

その情報の波にさらされるのもまた心地良い。

 

あとは映像表現が面白い。

・自分の関心のある人物、ない人物というのを視覚的に表現している。

プリティーリズムADでも使われていたが、もっと顕著)

・挿入歌で本編をぶった切る

など

 

続きも順次見ていきたいと思った。

まあ、3日前に初めて見て、今に至るまで見てないが。

見たいと思う精神に肉体が追いついてこない。

もうこの体はアニメを見ることを拒んでいるのかも知れない。

 

なんでも否定するだけではねつけるのはダメだよね

と思いつつ、やはり重い腰は上がらない