電子チラシの裏

無方向の言葉

Z/X! アクティベート!

 

Z/Xというカードゲームがあります。

僕の人生は、その80%以上を遊戯王と共に歩んできたのですが、出会いの速さで言えばZ/Xは上位に入るでしょう。

 

 

僕がZ/Xに初めて触れたのは中学3年の時でした。

今はなきカードショップで青のスターターを買ったのを覚えています。

 

当時は

「カードゲームは子供の遊びだと誰が決めた?」みたいなキャッチコピーで売ってた記憶があります。

 

そのキャッチコピーに違わず

シリアスな背景ストーリー

程よいエロ

高いゲーム性

と、かなりレベルの高いカードゲームでした。

 

背景ストーリーがシリアスなだけならバトスピとか遊戯王とかもそうなんですが*1

他のゲームと違うのは明確なキャラクターが明示されている点です。

 

遊戯王もバトスピもいわゆる「世界観アニメ(フレーバーテキストのストーリーをアニメ化したもので、カードの対戦シーンが出てこないアニメ)をやっていません。

なので、フレーバーテキスト内のキャラクターというのを意識しづらいです。

 

一方、Z/Xはアニメも漫画も世界観アニメ。

当然アニメや漫画に登場するキャラクターはカードにもなっているので、フレーバーをイメージしやすくなります。

 

さらに大型大会では「参加者を2チームに分け、勝ったチームによって背景ストーリーが変わる」みたいなことをやったり。

とにかくフレーバーを全面に押し出していました。

 

肝心のフレーバーテキストのストーリーもなかなかシリアス。

簡単に説明すれば「5つの未来からそれぞれ侵略者がやってきて、自分たちの未来を確定させようとする話」です。

 

まぁ「エロゲの各ルートからヒロインがやってきて、他のルートのヒロインを殺し合う」みたいなのをイメージすればわかりやすいと思います。

 

また、Z/Xはゲーム性も非常に優れています。

というのも、Z/Xはディメンションゼロの後釜として作られたゲームだからです。

 

ディメンションゼロ3x3マスの正方形フィールドでモンスターを動かして戦う、チェスっぽいTCGでした。

 

ほぼ全てのカードが相手ターンに使える、1マナ払うとデッキトップを手札にできるなど、運要素を徹底的に排除したガチの対戦ゲーム内容。

 

好きな人にはすごく刺さりましたが、いかんせんガチ向けに商売しすぎたため、ライト層に受けずサービス終了。

実力だけで勝負したいなら、それこそ将棋とかやればいいだけの話ですからね。

 

そんな折に生まれたのがZ/X(まぁ正確にはディメンションゼロが終わる前からZ/Xは始まってましたが)。

ディメンションゼロに運要素を入れたため、若干ライトに遊べるようになりました。

 

僕もZ/Xを手に取ったライト層の1人です。

しかし続かなかった。

 

Z/Xを買ったのは同級生の中で僕だけでしたから。

1人でカードはできません。

ショップ大会に行く勇気もなかったので、そのまま引退。

 

あれから8年近く経ち、再びZ/Xをとに取ろうかなと考えました。

 

しかし、この8年間でZ/Xは様変わりしていた。

ゲーム性はかなり大味になってます。

デザイナーズデッキが強いゲームになったので、若干マンネリ化はしますが始めやすいです。

 

しかし、それはカードが集まればの話。

このゲーム、スターターが手に入らない。

遊戯王に慣れ親しんだせいで余計そう感じるのかもしれませんがとにかくスターターが少ない。

最後に出たのが去年。

その前は2018年。

間が空きすぎている……。

 

あと1番の様変わりポイントは絵柄。

リリカルなのはvivid でお馴染みの藤真拓哉さんなど、いわゆる萌え系のイラストがめちゃくちゃ増えてました。

 

増えたっていうかほぼそれしかないって感じ。

豚に媚びた萌え絵か露骨なエロ絵しかないです。

 

なんかそういうの見てるとふごく情けなくなります。

TCGでそこまで性欲を主張してどうすんの?」とマジで思ってしまいます。

 

エロが見たいならエロ同人見ればいいし萌え絵が見たいなら萌えアニメ見ればいいじゃないかなと。

 

エロや萌えとTCGは親和性が非常に高いこともわかりますが、それに特化させてしまうのはなんだかなぁと感じます。

 

もともと硬派な印象だったZ/Xくんでしたが、今では見るも無惨なキモピザオタクと化しました。

 

ああ〜キツイ

 

*1:デュエマもシリアスと言えばシリアスなのですが、あれはガバガバすぎてむしろギャグだと思います。