漂う成功者の自慢話感
win-win-wiiin!!! という名の武勇伝
win-win-wiiin!!!という動画をチラッと見てみた。
内容としてはゲストの経歴をMCが堀さげる「武勇伝2.0*1」とでも言うべきものだった。
wwwはタイトルから分かるとおり、MC・ゲスト・視聴者の三者が得をするという意味を込めたネーミングだ。
しかし、その内容はほとんどが武勇伝なので、視聴者が得をする機会はないに等しい。
1時間、芸能人の自慢話を聞かされるだけだ。*2
そういうのが好きな人は見れば良いと思ったが、そうでないなら見なくても良い。
そんな感じに思った。
プペルの映画
西野亮廣さんの絵本が映画になって、それが結構なヒットをとばしたらしい。(あるいは飛ばしてない)
まあ興味もないのでどうでも良い。
が、この映画について少し気になった点を記そう。
西野亮廣さんの本である「革命のファンファーレ」という本がある。
これがKindleUnlimitedで無料だったので読んだ。
その中で西野さんは以下のように語っていた(細かい文言は忘れたので引用としては不適切だが、ご容赦願いたい)
”「お金からの奴隷解放宣言だ!」これはプペル本編で使ったセリフで、僕がこの作品を通して伝えたかったテーマでもあります。”
つまり、プペルという作品は「お金からの解放」がテーマである作品だという。
言っちゃダメだろ。テーマは。
テーマは作品内に込めるものだが、それをキャラクターの声で言ってはならない。*3
ドラクエ5のアレックス(息子)が「家族ってステキだね! 家族を大事にして生きようね!」とか
涼宮ハルヒ(アニメ版)が「今から皆さんが見たいと思って居るであろうアニメをお見せします! 一緒に面白いアニメを作っていきましょう!」とか
ウルトラセブンのメトロン星人が「沖縄差別、やめようね!」とか言い出したらどう思うだろうか?
僕だったらめちゃくちゃ冷める。
それが大事なのはわかる。
しかし、作中でそれを明言してどうする。
テーマというのは自分で気づくからこそ価値があるように感じるものだ。
言うなれば、「テーマを探す」という楽しみを客に提供するサービスでもある。
「わかりやすくしなければ伝わらない」とふんだからかも知れない。
あるいは、何か別のテーマがある多重構造なのかもしれない。
だが、もしそのどれでもないなら、作品としてどうなんだろうなぁ……とは思う。
思わざるを得ない。
と、映画を作ったこともないクソ男が言~ました!