アルバイター エクスプロテイター サイバー サンダー サイダー
年末年始で従事していたアルバイトが終わった。
仕事内容としては年賀はがきを仕分けるいわゆる組み立て。
過去に2回郵便局でバイトをしたことがある。
1回目は今回と同じく年賀はがきを。
2回目はゆうパックの仕分けをやった。
ゆうパックの仕分けといっても実際はゆうパックではなく、結構大きめの荷物を仕分けした。
米とか、リンゴの段ボールとか。
どちらも体を動かす肉体労働だが、ゆうパックの仕分けは体全体を使うため、なかなか心地良い疲労感を感じられる仕事だった。
しかし、正社員と少し揉めて空気がアレになってしまったので、今回はゆうパックに行かなかった。
これからも行くことはないだろう。
年賀はがきの仕分けをしていて思ったことはいくつかある。
そのどれもが良い物ではないが、あえて1つマシなものを挙げるとするならば、はがきは仕分ける人がいるという気づきだろう。
郵便局での勤務経験がなければ不思議に思うかも知れない。
「なぜ、住所が違っても向こうに手紙が届くのだろう?」
「なぜ、名前が間違っていても手紙がちゃんと届くのだろう?」
それは簡単。我々が死ぬ思いで探し当てているからだ。
住所が違っていたら周辺の家に似た名前の人がいないか探す。
名前が違えば、住所から推測して「この家だろうな」という当たりをつけて調査する。
そういう面倒な作業を、郵便局員がしている。
だからこそ、郵便は今日も送り先に届き、人々の思いや荷物が届けられるのである。
僕は思った。
僕たちの荷物が届くのは、この人達が負担をしてくれているからなのだと。
そして思った。彼らの負担が少しでも減るようにしよう、と。
そうして僕は、郵便局を利用するのをやめた。
郵便局は、僕というアルバイトを雇うことで失ったのだ。
僕という親切な顧客を……。
教訓:目先の利益につられて行動すると、あんまよくない